つもり貯金とは、何かを買ったつもり、使ったつもりになって、その金額を貯金する方法です。実際には支出していないお金を貯金箱や口座に移すことで、自然と貯蓄が増えていきます。
この方法の魅力は、我慢している感覚が少ないことです。「買わなかった」という事実よりも「貯金できた」という達成感に焦点を当てられるため、ポジティブな気持ちで続けられます。
つもり貯金が向いている人の特徴
計画的な貯金が苦手な方、衝動買いをしがちな方に特におすすめです。目標金額を決めて節約するよりも、日々の小さな積み重ねの方が性に合っているタイプの方に向いています。
また、貯金のモチベーションが続かない方にも効果的です。毎回「貯金できた」という小さな成功体験を積み重ねることで、貯蓄への抵抗感が薄れていきます。
具体的なつもり貯金の実践方法

つもり貯金を始めるには、まず自分の生活パターンを振り返ることから始めましょう。普段どんな場面でお金を使いそうになるかを把握することが成功の鍵です。
コンビニつもり貯金
コンビニに立ち寄らなかった日は、いつも買っていた商品の金額を貯金します。例えば、毎日150円のコーヒーを買う習慣があったなら、買わずに我慢できた日は150円を貯金箱へ入れましょう。
この方法は視覚化しやすく、効果を実感しやすいのが特徴です。1週間続ければ1,000円以上貯まることもあり、達成感を得やすくなります。
外食つもり貯金
外食をやめて自炊した日は、外食費との差額を貯金します。ランチ800円の定食を自炊で300円に抑えたら、差額の500円を貯金するという仕組みです。
無理に毎日自炊する必要はありません。週に2〜3回でも続ければ、月に数千円の貯蓄になります。
外食つもり貯金の目安金額
| 食事の種類 | 外食費用 | 自炊費用 | 貯金額 |
|---|---|---|---|
| ランチ | 800円 | 300円 | 500円 |
| ディナー | 1,500円 | 500円 | 1,000円 |
| カフェ | 600円 | 150円 | 450円 |
タバコ・お酒つもり貯金
禁煙や禁酒に挑戦している方は、買わなかった分を貯金に回しましょう。タバコ1箱600円なら、吸わなかった日は600円を貯金します。
健康にも良く、お金も貯まる一石二鳥の方法です。完全にやめられなくても、本数を減らした分だけ貯金すれば効果が出ます。
つもり貯金を続けるコツ

どんな貯金方法も、継続できなければ意味がありません。つもり貯金を習慣化するためのポイントを押さえておきましょう。
見える化で達成感を高める
透明な貯金箱を使うと、貯まっていく様子が目で見えるためモチベーションが上がります。500円玉貯金などと組み合わせると、より達成感を得られるでしょう。
スマートフォンのアプリで記録するのも効果的です。グラフで推移を確認できるため、継続する意欲が湧きます。
おすすめの記録方法
- 透明な貯金箱で視覚的に確認
- カレンダーに貯金した日をマーク
- 家計簿アプリのつもり貯金専用欄を活用
- 月末に集計して達成金額を記録
完璧を目指さない柔軟さ
毎日続けられなくても自分を責めないことが大切です。できた日だけ貯金すればいいという気楽さが、長続きの秘訣になります。
小さな目標から始める
最初から大きな金額を目指すと挫折しやすくなります。まずは月3,000円、慣れてきたら5,000円と段階的に増やしていくと無理なく続けられます。
つもり貯金で貯まったお金の使い道
貯めたお金に明確な目的を持たせると、モチベーションがさらに高まります。ただ貯めるだけでなく、自分へのご褒美や将来への投資として活用しましょう。
短期目標と長期目標を設定する
3ヶ月で1万円貯めたらプチ贅沢をする、1年で10万円貯めたら旅行に行くなど、期限と目標を決めておくとやる気が続きます。
目標達成後は、また新しい目標を設定して継続すると、貯蓄体質が身についていきます。つもり貯金を通じて、お金との付き合い方そのものが変わっていくでしょう。