劇団の歩み

京浜協同劇団の歩み

 

京浜協同劇団は1959(昭和34)年12月、劇団建設座・川鉄演劇研究会・劇団もぐらの三団体の合同により生まれ、以来「この日、この地で、この人々と」を合い言葉に地元川崎・横浜など京浜工業地帯で活動を続けてきた地域演劇集団です。

2009年創立50周年を迎え、ますます意欲的に活動を展開しています。  

劇団員は20余名、その職業は会社員、自営業、職人、店員、看護婦などさまざま。近年増えている「定年組」も、多忙な体で活発な劇団活動を続けています。

観客数は過去に8000人/1公演の記録を持ち、年千人単位に上ります。

公演は、「本公演」(年1~2回)を軸に、川崎市に1972年に生まれた「かわさき演劇まつり」公演のほか、市民劇、外部との合同公演にも参加しています。

作品は古典作品から現代戯曲、民話、歴史物、児童劇と多彩。(劇団初期をのぞいて)既成戯曲の上演が主ですが、満を持してのオリジナル・脚色作品は好評を得ています。

 

演劇の他にも日本各地に伝わる太鼓の上演があります。

1991年フランスからの招待で、パリ他4都市での「日本の太鼓」公演、96年ロシアのオムスク市での「権兵衛太鼓」上演を行ない、好評を博しました。  

また劇団員有志で震災地神戸(1995)をはじめ、福祉施設や被災地へのボランティア公演活動を行っています。  

学校、保育園その他への出前上演、サークルなどへの衣装、小道具の貸し出しや演技指導なども要請に応じて行なっています。 

 

1994年小劇場「スペース京浜」を兼ねた現在の鉄筋コンクリート3階建ての新稽古場が建設されました。

4,500万円に上る市民・観客の資金カンパ支援を受け、総工費1億6,500万円で建設。「域劇団として日本一の規模」と新聞・テレビ・ラジオで報道(40数件)され、話題となりました。  

稽古場建設の精神は今「創立50周年」に合わせ、さらに地域に開かれた「スペース」として発展させるべく補修・リフォームのためにカンパ活動を展開しています。

(2010年4月記)